ブロンドの巻き毛のひと 前編

2019.7/14の夢寐について遡って記録していく。

愛紗(あいしゃと読み、恋姫無双のヒロインの一人。関羽の女体化)の本物と寸分違わぬコスプレイヤー(3次元でここまで再現はできんだろうという完成度)が豊かなる実りの胸をぷるるんぷるんと揺らしながら快楽に身悶え、悦びと甘美さを貪欲に高まりきらせた嬌声で喘ぎ、だらしなく垂らした粘ついた涎も欲情に乱されるのを望んでいるかのようだった。

 始まりの視点は舞台上(壇上かもしれない)の彼女を観客席で大笑いするところから。

偃月刀の柄を股間に挟み、しなだれかかって媚態を呈していた。

 

場面転換。ソープに移行

紫色の寂光で満たされ淫靡な愛欲が流し目でスカートをたくし上げながら投げ出した太ももで口に言えない欲望をそそり立てる艶やかさの部屋。

 

3~4人の女性の中から年齢は45歳ということだが(ソープでの設定か、俺の夢での設定か、ともかくこの時俺は彼女45歳と認識した)見かけは30代前半のようである人に目をつけ無言のうちにか、はたまた言葉にしたか貴方を選びたい、その胸内)を伝えたのちに二人きりになった。

 

まず何といってもかわいがってくれたものだ。この上もないほど!

少し小悪魔な娘が己の恥ずかしい性癖を見抜き、徐に優し気で屈辱に満ちた手技と言葉で嬲ってくれるときには心地よく心臓を握られ揺さぶられる感動でトクンとなるが、そのように愛してくれた。

心底から好意を示してくれたし、俺もまた彼女が好きだったのだ。

 

愛撫の手始めに全身の指圧から入ると、いたるところ神経痛のような刺激を受けてたまらず呻いた。「ちょ、ちょっと待って」制止の声をあげる。が、プレイ自体に彼女の淫虐趣味が入っているのか、「我慢してね」と言われ一層刺激を加えてくる。それは霜焼けのようなもどかしさの交じった強烈な痺れ。一押しごとに手足の制御を手放さなければならないもので、最初は馴染ませるようにゆっくりと、ではなくいきなり責めにかかってきた。彼女は本気だった。甘噛みすることなく全我が身の支配権を一切奪いかかるさまで。一度痺れの廻ったところへ更なる鈍痛が押し寄せてくる。ローション塗れの薄明かりにつややかな手。ぬらぬらと光沢に潤う細く引き締まった指先はこの体の急所を悉く知り尽くしているようで、這いまわり絡めとり、のたうつとこれを押さえつけ、生温かく滑りのする寝台へ俺を磔にしたのだ。三度目に痛ぶられるともはや視界も定かならず荒れた息遣いで全面降伏を宣言し四肢をなげうち足を開ききった格好でとどめを刺されることを望んだ。

 俺は被虐のうちに多幸感を味わった。全身を支える力も抜け、だらしなく腕は下がり顔はあの愛紗のように涎を垂らし痛みが走る度に喘ぎ、股間は雄渾なる猛々しさの漲り、仏塔の如く佇立していた。自由の女神が真白い気高さの一耀で遥か天に正義を主張するように我が金剛不壊の朱槍は剝き出しになった亀頭の赤黒さによって彼女の美への賛嘆、服従を孤高に知らしめていた。即ち、「まだよ、まだ足りぬ!烈しい焔の束縛で逃れえぬ苦しみの悦楽を教えてくれ」と。

 「まだ触らないでこっちをするね」そう言って昇り上がってくるふくらはぎや太ももの痛烈さにただ痙攣を無様に繰り返すしか無かった。漸くにして手が止まったところで筋肉の一筋に至るまで麻痺に侵されされるがままの状態だった。なすすべなくベッドで股を開き、悄然としたままいると美しい声が聞こえた。「泣いているの?」天井の慈愛に余すところなく愛されている果てに胸を締め付けられたからだろう。久しく忘れてしまう甘えの欲求は包容力に向かって涙ながらに哀願するものかもしれない。「泣いてない。」少し拗ねた声音で呟くのはその幼じみた小さな捻くれっぽささえ許してほしい構ってほしさからくるものだった。

彼女の顔が近づいてきた。忍び寄るように。斑ら模様をぎらぎらと反射させ獲物を縫い留める蛇が絡み取るように。そしてグロスに照り返った唇に視線を奪われた。

なんと柔らかそうでなんと魅惑を振りまきながら誘惑してくるんだろうか。疲れ果てた地球からの亡命者を肥やしにしてしまう食人の星のように。見入っているとにゅるんと食いついてきた。狂女の人の居ぬ街で響かせる歌声に聞き入っているとその姿が前触れなく近寄るように。食いつかれたかはわからぬ。激痛の快楽が刺しまわる最中、見るからに完熟したねっとりとした魔性の果実が揺蕩ってきたのだ。どのような衝動だったわからぬ。半開きになっていた口へ触手が這入ってきたのは確かだった。

軟体動物のように縦横自在に変化する動き。駄々洩れる涎を舐め取りきろうと蹂躙する獰猛さで俺をさらに夢中にさせた。お互いの粘液で溢れかえる口腔同士の感触の妖麗さに堪らずむしゃぶりつくしたい破壊的な欲求を爆裂させたのだ。唇を合わせたまま行き来する体温を通して温もった洪水を彼女は執拗に俺の喉へ流し込み続けた。長い舌に呼吸の根本を掴み上げられ息の出来ないところへ次々と送り込まれてくる。苦悶の合間に酸素を求めようとすると触腕によってかき集められ行き場を失った愛情たっぷりの体液が堰を切ったように押し寄せてくる。大泣きして嗚咽を繰り返すときの、首を絞められたような呆然さの中で絶える事の無い荒ぶる息遣い。いや実際に悶絶するごとに涙腺も絞殺されていたのだろう。ほんの少しの塩辛さと鼻をすすり上げながら悶絶していたように思われる。そうして深く深く溺れるために、この甘く滴る蜜を無窮にむさぼるために、この心地よく虐められる悦びを終わらせぬために必死になって食らいついた。ご褒美を与えてくれる桃色の蠢くものに。優しい女王様の鞭に。涙を流しながら酔いしれた。