過去

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ひこうき雲の向こう側 胎児の夢を 貝殻の音に閉じ込めて 闇が広がる 水平線かなたにて 人さえ知らぬまま 牢獄の暗さに惑う

最高の瞬間

ありふれている言葉だからこそ、その意味を持つからこそ本来一度限りの言葉。 もし口にするなら、たった今浮かんだ幸福の一刻についてだ。 初めて訪れた宝塚のあの日のこと セピア色の祝福された優し気な街、宝塚。 開館前に歩道の端で座り込んで、時よ遅し…